バドミントンを、
できる人だけのものに
したくない。
はじめまして、川北敏也です。
私は、技術を感覚や才能だけに任せず、誰もが「できる」まで進める仕組みを作ろうとしています。
Kawakita Method®考案者/SmartWrist®開発者/Kawakita Sports Lab代表
Kawakita Sports Lab 代表・開発者
「なぜできないのか」を、
その人のせいにしたくなかった。
バドミントンの指導では、「何度も打てば分かる」「上手な人をまねする」「力を抜く」「感覚をつかむ」といった言葉がよく使われます。
もちろん、それでできるようになる人もいます。しかし、同じ説明を聞き、同じ練習をしても、できる人とできない人に分かれます。できない状態が続くと、「運動神経がない」「センスがない」「努力が足りない」と、その人の側の問題にされてしまうことがあります。
私は、そこにずっと違和感がありました。
本当に、その人に能力がないのか。
教える側が、できるための条件を
十分に示せていないだけではないのか。
できない理由を学ぶ側だけに背負わせるのではなく、まず教え方や練習の仕組みを疑う。私の取り組みは、そこから始まりました。
私は、バドミントンを
「仕組み」として考えています。
私は以前、システムエンジニアとして仕事をしていました。問題が起きたとき、担当者の勘や努力だけに頼るのではなく、何が必要で、どの条件が欠け、どの順番で処理すれば目的を達成できるのかを整理します。
おそらく私は、バドミントンについても同じ見方をしていたのだと思います。
動きを分けて考える
なぜシャトルが飛ぶのか。なぜ毎回結果が変わるのか。必要な動きと余分な動きを、一つずつ分けて考えます。
成立条件を明確にする
手首、ラケット面、打点、インパクト。何がそろえばショットが成立するのかを曖昧にしません。
一つずつ分解していくと、技術は単なる「センス」ではなく、成立するための条件の組み合わせとして見えてきました。それが、Kawakita Method®の出発点です。
言葉で伝わらないなら、
身体で分かる形にすればいい。
技術を整理して言葉にしても、それだけで全員が同じ動きをできるわけではありません。「この角度」「ここで止める」「この方向へ動かす」と説明しても、人によって受け取り方も身体の動かし方も違います。
そこで私は、説明だけで理解してもらうのではなく、必要な手首の状態を物理的に作れないかと考えました。
動きを整理する
手首関節4方向と回内・回外の役割を分け、ショットに必要な条件を明確にします。
用具で条件を作る
複数のプレートで不要な動きを抑え、必要な動きを残します。
正しい体験を先に作る
頭で理解する前でも、ショットが成立する手首条件を身体で経験します。
技術として定着させる
体験した条件を反復し、練習からゲームへ残る技術にしていきます。
誰もが技術を身につけられる状態を、道具・練習手順・指導環境まで含めて作ることです。
私が作りたいのは、
「上達できる入口」です。
バドミントンは、シャトルを打ち合えるようになると、とても面白いスポーツです。
しかし、そこへ到達する前に、「飛ばない」「当たらない」「何を直せばよいか分からない」という時間が長く続き、やめてしまう人もいます。私は、この最初の壁を低くしたいと考えています。
上手な人をさらに上手にするだけではなく、初めてラケットを持つ人が、きちんと打てるようになるまでの道筋を作る。感覚の良い人だけが残るのではなく、これまで「自分には向いていない」と思っていた人にも、できる可能性を渡す。
上達するまでの遠回りを減らし、「自分で打てた」「返せた」「分かった」という経験を早く届ける。それが、Kawakita Method®とSmartWrist®で実現したいことです。
できるようになるから、面白くなる。
分かるようになるから、自分で工夫できる。
自分で打てるから、誰かと一緒に続けられる。
自分だけが分かっていても、
意味がありません。
私は、競技者として長くバドミントンを続けてきました。試合にも出場し、年代別の全国大会で優勝することもできました。しかし、自分が勝つことだけを最終目的にしているわけではありません。
自分が長い時間をかけて見つけたことを、自分の経験談として終わらせず、ほかの人も使える形にする。自分にしかできない指導ではなく、ほかの指導者にも伝えられる形にする。一人の優れた選手を偶然育てるのではなく、初めての人でも技術を身につけられる環境を作る。
自分が積み上げてきたものは、最終的には誰かの役に立ってこそ意味があると考えています。
今、ようやく「広げる段階」に入ろうとしています。
理論を発表して終わるのではなく、
実際に人ができるようになるところまで形にする。
これまでは、理論を組み立て、サポーターを作り、実際に使いながら確かめる段階でした。これからは、Kawakita Method®という考え方、SmartWrist®という道具、段階的な練習カリキュラムと動画、そして実践の場となるステップアップバドミントンクラブを、一つにつないでいきます。
住んでいる場所や、最初の運動能力、偶然出会った指導者だけで、その人の可能性が決まらない仕組みを作る。現場で使い、うまくいかない部分は作り直しながら、多くの人が使える形へ育てていきます。
バドミントンを、持続可能な生涯スポーツへ。
子どものときに始めた人も、大人になってから始めた人も、年齢を重ねた人も、それぞれの形で続けられるスポーツにする。そのためには、楽しく参加できる場所だけでなく、きちんと技術を身につけられる入口が必要です。
Kawakita Method®とSmartWrist®を、多くの人が使える社会の仕組みにしていく。それが、これから私が取り組んでいく仕事です。
川北 敏也
Kawakita Sports Lab代表
Kawakita Method®考案者
SmartWrist®開発者
- 開発・知的財産
- 特許第7460308号「バドミントン練習用手首関節固定具」発明者。手首関節4方向の動きを制御し、技術習得条件を物理的に再現するサポーターを開発。
- 資格
-
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本バドミントン協会公認1級審判員 - 主な競技実績
-
全国社会人クラブバドミントン選手権大会・年代別男子ダブルス5回優勝
全日本シニアバドミントン選手権大会2023・55歳以上男子ダブルス第3位
日韓親善バドミントン競技大会日本代表 - 現在の活動
- Kawakita Method®の技術体系化、SmartWrist®シリーズの開発・製造、神戸市コベカツ対応「ステップアップバドミントンクラブ」の運営、初心者向け技術カリキュラムの構築。